年末の鍵紛失事件

あれは、以前住んでいたアパートでの出来事です。暮も押し迫り、会社で仕事納めと忘年会が行われました。仕事が終わった開放感と、一日中行った会社の大掃除の疲れから酔いが回り、心地よい気持ちで家に帰りました。家につくと、「明日は家の大掃除をしなきゃ、実家にはいつ帰ろう?」などと思いながら階段を登り、さあ、いよいよ我が家でのんびり…とおもったら鍵がないことに気が付き、一気に酔いがさめました。いや、まさかそんな。きっとよく探せばあるはずだ…。焦りながらもバッグの中身をすべて出し、一つずつ点検しました。しかし、鍵はありません。そうだ!上着のポケットだ!と思い、コートのポケットを探ったけれどそこにも鍵はなく、途方にくれてしまいました。そうしているうちにも師走の冷たい風が体を冷やします。少し落ち着いてから、鍵をあけてくれる業者を探そう!と思い立ち検索してみたところ、年末の夜に近所で鍵をあけてくれる業者は見つかりませんでした。いよいよ焦った私は、1階のコンビニに行くことにしました。コンビニのオーナーのおじさんとは、いつも買い物をしているので親しく話をする間柄でした。あのおじさんなら、何か解決策を教えてくれるかもしれない…。そう思い、おじさんに相談したところ、知り合いの鍵屋さんに相談してくれたのです。鍵屋さんは連絡したらすぐに来てくれて、鍵を取り替えてくれました。鍵屋さんいわく、「明日だったらでかけていていなかったよ。危ないところだったね」と言われ、これで年末年始に家に入れないというトラブルを回避することができました。それ以来、鍵の管理はきちんと行うようになりました。

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