呼び声に振り向くと

友人の体験なのですが、以前住んでいたアパートでのこと、仕事から帰ると通路に金属の部品のようなものが落ちていましたそうです。「なにこれ??」と思いながら、落ちている部品を避けて通り過ぎようとしたところ、どこからか、「すいません、すいませーん!」と呼ぶ声がしたそう。振り向いても誰もおらず、キョロキョロしていると、「ここです、〇〇号室の者です。」と、くぐもった声が聞こえだそうです。一体どこから呼んでいるの?と思ったら、どうやら、玄関扉の中から呼んでいる様子で、友人が「どうされました?」と答えると、「大変申し訳ありませんが、その辺に、部品が散らばってませんか?もしあったら、部品を入れてください」と謎のお願いをされたとのこと。どうゆうこと?と思い玄関扉をみたら、ちょうど鍵のある部分にぽっかりと穴が空いており、中から人の目がのぞいていたそうで、友人が怖っと思い、思わず後ずさると、「すみません、びっくりさせてすみません!鍵の修理を自分でしようと思ったら、部品が飛び散ってしまったんです。しかも、なぜか扉が開かなくて、そっち側(外側)から、落ちてる部品を、差し込んでもらえませんか?」と頼まれましたらしいのです。室内に落ちた部品を、部屋の住人がセットした後、外にとび出したらしい部品をはめ込むと、中からカチャカチャと音がして、しばらく、部品の角度を変えたり、抑える力を変えたりと試行錯誤し、やっと扉が開いたそうです。自分で緩んだ鍵を修理しようとしたところ、なぜかロックがかかったまま部品が飛び散り、出られなくなったとのこと。そんなことあるんだねと、笑い話をしましたが、おどろきました。

鍵 北九州

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。