子供の頃の苦い思い出

子供の頃私はよく家の鍵をなくしていた。どこかに置き忘れたのなら探せば見つかるのだが、大型の公園、テーマパークなど大きな施設でなくすことが多かったため。「ヤバい、なくしたのがばれたら親にめちゃくちゃ怒られる」と思い、何時間も探したのを覚えている。楽しすぎて、はしゃぎすぎてたまたま落としてしまったので当然見つかるはずもなく「自分でカギを開けるのがめんどくさかった」風を装い家のインターホンを鳴らしたものだ。当然そんなことをしているうちに親にはバレてしまうため人に隠し事をしてもいいことは何一つないという人生の教訓を得られたのだが、小さいころの私はそんな考えを持つことができず。「カギを拾ってだれか知らない人が入ってきたらどうしよう」だとか「なんどもなんども同じものをなくして、物の管理ができないだめなやつだ」とかネガティブなことを考えてばかりいた気がする。当然年齢を重ねるたびに我々は賢くなっていくもので今現在このようなことはないので自分の成長を感じる。
しかし、今度は家の中でカギをなくすことが多くなった。仕事で疲れて帰宅すると無意識のうちにカギをどこかいてしまい、その状態でご飯をたべたり、寝る準備をする。気が付いた時には行方不明になるわけだ。断じて認知症ではない。しかも見つからないことに外出直前で気が付くため毎回かなり焦ることが多い。
子供の時でも大人になってからもどうやらカギに振り回されるのは変わらないようだ。
いまでも見つからないときは「何処いった?」と焦ることはあるが、そのたびに「子供の頃もこんなことあったな」と昔をおもいだすきっかけになっている。

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