これは長女が2歳半、次女が0歳の頃のお話です。 ある晴れた平日に長女と「お散歩に行こうか」と朝ごはんを食べながら話していました。朝ごはんも終わり、長女はオモチャで遊び、次女の授乳も済ませた頃、私はお散歩の準備を始めていました。 次女は抱っこ紐、長女は途中で歩くのを嫌がるため、ベビーカーが必要でした。居間で遊んでいるのを確認し、このタイミングだ！と思い、玄関を出て、すぐに移動できるようにベビーカーを組み立てていました。組み立てには時間がかからないので、5分もかからなかったと思います。 ベビーカーを組み立て終わり、部屋に戻ろうと玄関のドアノブを捻ると、扉が開きません。長女は私が玄関の外へ行くのを見ていたようで、自分も行く！とドアノブに手をかけ、見よう見まねで鍵を解除し、外に出ようとしたようです。 普段鍵を触らせていなかったので、このような事態になることを想定しておらず、焦りました。すぐに部屋に戻るつもりでいたので、所持品はスマホのみでした。長女は、外にいるのに部屋に入って来ない私を不思議そうな様子で、「ママ?？」と言うだけでした。 どうにか長女に鍵を解除してもらおうと、2歳の後でもわかるように説明しているつもりですが、そこはやはり2歳ということで、鍵の場所はわかっても、どう捻れば解除できるかなどわかりません。それも誰も付き添っていない環境ですから余計にわからなかったと思います。 焦る母と、できない自分、そして部屋に戻って来ない母に不安を覚え、遂には泣き出してしまいました。 新聞受けからどうにかできないかと試しましたが到底無理で、耳を傾けると、遠くで次女の泣き声もしていて、私はパニックでした。大人は私しかいないんだと、冷静になり考えました。私は鍵こそ所持していませんでしたが、唯一スマホを所持していました。ネット経由で不動産を調べ、鍵解除の手続きをしてもらい、30分後に到着し、不動産が所持しているスペアキーで解除してもらい、ことなきを得ました。 この30分間、私は生きた心地がなく、本当にパニックでした。長女もとても不安だったと思います。すぐに抱きしめてあげました。 今回のことで、少しの時間でも外に出る場合は鍵を持っていようと学びました。それ以降は鍵のトラブルはなく、数年経ちましたが、娘たちも自分勝手に鍵を触ることはありません。