なくした鍵を複製する必要があったのかどうか

勤めていた会社では個人ロッカーが振り分けられていました。1つのロッカーにつき鍵は2本で、会社が管理するものと本人が管理するものでした。また、鍵を作ったメーカーと型番を書類で保管してありました。

私はその本人管理の鍵をなくしたことがあります。

なくしたのは冬で、雪が降る地域だったので雪の中に埋もれ、除雪されてしまったと思われます。
鍵をなくしたら始末書だけじゃすまない、と以前より言われていた為、どうしようか悩んだ末に、複製することに決めました。

なくしたことに気づいた日は、鍵を忘れた事にし、会社管理の鍵でロッカーを開けて使用しました。
会社管理の鍵を借りる時に『もし鍵をなくしたなら、始末書とロッカーの買取だから気をつけてね?』と念を押され、汗をかいたのを覚えています。

会社管理の鍵をしまう際に、本人管理の鍵の型番とメーカーをメモして、すぐにネット注文しました。

その日から鍵が届くまでの間は、鍵をかけずにロッカーを利用して過ごしていました。

この会社では抜き打ちで、ロッカーに施錠をしてるかのチェックが行われる会社だったので、毎日祈る気持ちで過ごしていました。
2週間程で新しい鍵が届き、誰にも知られる事なく鍵の複製に成功しました。
ところが、その1ヶ月後に会社の移転が決まり、ロッカーを処分することになったのです。

私は複雑な気持ちで、全員分の鍵の型番とメーカーが載っている書類をシュレッダーにかけました。
『今あるロッカーの鍵、移転先では使わないから捨てていいよ』と言われ、損をした気分になりました。

鍵をなくしてからの2週間、ロッカーを買い取らなければいけないのかな、という気持ちで過ごしていたこと、施錠チェックにビクビクしていた事、全てが無駄だったのでは?と思います。

しかし、2000円くらいで安心が買えたのだと思って、無理矢理納得してるところです。

鍵をなくすのが、いかに精神的に不安定になるのかわかったので、あれから4年たちましたが、鍵の管理は徹底できていると思います。

鍵 北九州

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