私がまだ上京して間もない時の話。
私は田舎から友達の誘いで若いこともあり、ノリで上京してきた。その当時はお金もなく帰りの新幹線代なんてものは持ち合わせていなく、家も友達の言葉に甘えお金が貯まるまでは居候させてもらっていた。なかなか職に就くことができず2カ月ほどその日暮らし。
生活費はパチンコで勝ったお金や日雇いの仕事をしていた。そろそろお金も底をつきかけ無料求人本ですぐに職に就くことができた。
私は遅番勤務で帰宅はいつも終電だった。
仕事にもなれ職場の人たちとも飲みに行くことが増えていた。そんなある日、私はいつものように仕事終わり同僚からの飲みの誘いを受け始発まで飲むことになった。
でも、その日はいつもより盛り上がり始発より2時間ほど帰る時間が遅くなってしまった。正直結構いい感じで酔っていた。
電車に揺られ酔いも更にいい感じに。電車に揺られ数十分で最寄りの駅到着。家までの距離は更に数十分。
やっと家についてオートロックを。。。ん?鍵がありません。
鞄を探しても探してもない。鞄ひっくり返してもない。やばい。やばい。気が付けば酔いも冷めていた。
家に友達が寝ていたので電話で起きてくれと願いながら数回コール。
”ごめん。鍵なくした。開けてほしい。” ”はっ?”
オートロック玄関のカギを置けてくれた友達に土下座謝罪。もう一度鞄を探すがやはりない。体を触って探すがない。自分に落ち着けと言い聞かせ、
まず職場を出てから帰るまでの事を思い返す。もし落とすならば電車。。。すぐさま交通機関に電話。路線特徴連絡先。
電話後大きい溜息をついた時、テーブルに見覚えのあるものが、、、そう!紛失したはずの自宅のカギがああった。
思い返せばその日は、自分より友達のほうが自宅を後に出ると言う事で鍵を内側からお願いしたのだった。
家のカギだけではなく。鍵をかけるのは普段から習慣になっていると自分がかけてなくてもカギをかけたと思い込む。電気の消し忘れも同じようなことなのかもしれない。それとお酒飲んでてもある程度自我があれば正気に戻れる。家を出る前には必ず持ち物を再確認。それと携帯・鍵・財布があれば閉め出されてもなんとかなる。