雪国で鍵を無くすととても大変なことに

実母が体験した鍵トラブルです。
その頃、母は北海道のマンションに住んでいました。ちょうど雪がひどくふっていた日です。いつものように駐車場に車をとめ、エスカレーターで自室の前にまでたどり着くと、鍵がないことに気がつきました。
駐車場やマンションの廊下、エレベーター内を探しても、鍵は見つかりません。管理人さんもすでに帰ってしまった時間だったので、誰にも相談出来ずに母は相当困ったそうです。そこで母は114に携帯電話から連絡し、鍵トラブルの業者に電話をしてすぐに現地に来てもらうという方法をとりました。
連絡した業者ははっきりと喋らず、行くのをしぶっていた様子だったので、母は一抹の不安を感じたそうです。しかし、他に選択の余地がないため何とか業者に来てもらうことが出来ました。
マンションの鍵を紛失、開かないことを知った業者の方は、まず鍵穴を調べましたがこれでは拉致があかないと言ったそうです。
母は「何とか家に入る方法はないか」と聞きました。すると業者の方が提案した方法はひとつ。「玄関ののぞき穴のレンズを破壊し、そこから棒状のものを挿入。そして鍵を開ける」という大胆な方法でした。
賃貸のマンションでそんなことをしていいのか……。とりあえず業者さんにはかえってもらい、母は考えこみました。
そこにたまたま私が母を訪れる用事があったため、家鍵を持っていた私が結局玄関の扉を開けることになりました。あまりにもあせっていたので、身内を頼ることを忘れていたと母は言っていました。
その後無事スペアキーを作ることが出来たので、トラブルは回避出来たそうです。
しかし鍵業者の方の対応にはいまだに納得がいかない、とのちに語っていました。
驚くことに、雪解けの進んだ春に駐車場からキーホルダーと鍵が見つかったことも良い思い出だそうです。
雪の中に鍵を落とした場合、なかなか見つかりません。一応鈴などの音が鳴るものはつけていたのですが、母は全く気付かなかったそうです。雪の降る地域にお住まいの方は、鍵の紛失だけは本当に注意したほうが良いと思います。

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