〇〇(量販店)へ行ったついでに、玄関ドアのスペアキー(合鍵)を作ってもらうことにした。
スペアキーを作ってくれたのは、学生アルバイトと思われる若い店員さん。
店員さん、「これで開かなかったら持って来て下さい、作り直しますから」
感じの良い店員さんに御礼を言って受け取ったスペアキーは、鍵山がザラ付いていると思ったのだが、学生アルバイトと思われる若い店員が数百円で作ってくれたのだから、文句は言えない。
家に帰って、玄関ドアのカギを開けたのは妻。
家のカギは、リビングにあるテレビ台の上に置く。
〇〇(量販店)で作ってもらったスペアキーも、テレビ台の上に置いた。
妻、「Aちゃん、まだ帰って来てないわね」
妻が娘が帰って来てないと分かったのは、テレビ台の上に娘に持たせている家のカギがないから。
妻、「作ってもらったスペアキーを、開くか試した?」
私、「まだ試してないけど、大丈夫だよ」
と答えたのは、例え玄関ドアが開かなくても、〇〇(量販店)で作ってもらったスペアキーは数百円の安物で、しかも、店員さんが作り直してくれると言ったから。
娘が帰って来ると、家のカギをテレビ台の上に置き
娘、「スペアキーを作ったの?」
私、「良く分かったね」
娘、「だって、このカギだけピカピカ輝いているから」
学生アルバイトと思われる若い店員さんが作ってくれたスペアキーは、鍵山はザラ付いてはいるが、娘が言うようにピカピカ輝いている。
娘、「新しいカギにキーホルダーを付けておこうか?」
私、「まだ良いよ。もしかしたら、作り直してもらうかもしれないから」
翌日の朝、台所のテーブルの上に沢山のレトルト食品が置いてあったのは、その日から1週間、妻は娘を連れて実家に帰省するから。
娘、「パパ、1人で大丈夫?」
私、「大丈夫だよ(笑)」
仕事を終え家に帰り、〇〇(量販店)で作ってもらったスペアキーを玄関ドアに差し込もうとしたら、ザラ付いている鍵山で鍵穴に中々入らない。
無理やり押し込んだら、玄関ドアは開けられたのだが、刺したスペアキーが抜けなくなった。
鍵穴の空いているスペースに油を刺してから、ペンチでスペアキーを無理やり引っ張ると、スペアキーは抜けた。
2回目以降は、〇〇(量販店)で作ったスペアキーで玄関ドアを容易に開けられるようになったのだが、1週間後、妻と娘が帰って来ると、妻達の持っている純正キーでは玄関ドアは開けられなくなり、鍵屋さんに来てもらい新しいカギに換えてもらった。